家族療法
⇒ 悩み事なら、話して安心、カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 へ
家族療法とは、問題児や患者・クライエントを、家族という全体の一部として眺める視点からカウンセリングをする療法です。家族療法では、「家族それ自体が病んでいる、家族システムが機能不全に陥っている状態だと、最も感受性の強い者が問題行動を起こす」と考えています。
よって、カウンセリングでは、家族そのものを治療(カウンセリングでは、よく治良という漢字を使います)対象とします。カウンセラーは、家族システムに変化を起こすよう、積極的に能動的に介入します。この療法は、かなり効果をあげることが出来ますが、家族の協力が不可欠になってきます。よって、そこまでカウンセラーが家族から信頼を得ることが出来るかどうかが鍵となってきます。
うんと前の事例ですが、不登校になった中学生のお嬢さんがいて、よくよくカウンセリングを進めていくと、そのお嬢さんが学校に行かない理由は、「私が学校に行くと、私が家にいない間にお母さんがお婆ちゃん(お母さんから見ると姑)に苛められる」という心配を持っているからである、ということがわかりました。
「私が学校に行かないと、普段仲の悪いお父さんやお母さんが、なんだかとっても仲良く話(どうしたら娘が学校に行くようになるかという話し合い)をする」と言うのです。もちろん、そのお嬢さんは、そんなことは無意識で考えていることであって、自分でも気付いていないわけですが、こういう事例には、家族療法がうんと効き目があります。
結局、その事例では、お父さんとお母さんが話し合いをしっかりするようになり、お母さんとお婆ちゃんの間にお父さんが入るようになった頃から、本人は学校に行くようになりました。
もちろん、いつもいつもこううまくいくとは限りません。けれど私は、家族療法には限りない可能性を感じております。
トップへ戻る
カウンセラーが教える「自分が好きになる方法」