行動療法
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行動療法とは、学習によって態度変容および治療の実効をあげようというものです。
例えば、高所恐怖症の人に対して、来談者中心療法では、「高いところが怖い」というクライエントの訴えをどこまでも理解しようと努めます。すっかり理解されたクライエントは、「そうかぁ、高い所が怖いと訴える私は、別に変でも何でもないんだ」と安心します。精神分析では、「何故、私は、高い所がこんなに怖いんだろう」と本人に洞察させるようにします。多くは、過去の出来事を思い出させ、それをカウンセラーが分析するという方法を取ります。
行動療法では、本人を徐々に高い所へ連れて行き、慣れさせるといいましょうか、それほど怖くないということを実際に体験させるという試みを取ります。
療法によって、取り組み方がこれほどまでに違うということですが、どの療法が優れているというわけではなく、カウンセラーは、本人の回復能力に合わせて、療法を臨機応変に使い分ける必要があります。療法を使い分けると書きましたが、実際には、厳密に使い分けることはなく、どの療法も併用しながらカウンセリングを進めていくというのが、カウンセラーの腕の見せ所です。
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