こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい心理カウンセラー、竹内成彦です。
私は、プロの心理臨床家として、独立開業し23年が経過しております。
心理臨床家として、ほぼほぼ専業主婦の女房と2人の子どもを養ってきたのは、私
の小さな自負になっています。正直、簡単ではありませんでした。
さて、今日はそんなことが言いたいのではなく、(-_-;)
私は、10数年前から、若いカウンセラーのスーパーバイズも経営コンサルティング
も積極的にしているのですが、先日「カウンセリングの勉強をし始めた」と仰る人
から、←掲載の許可は取ってあります、「カウンセラーは、クライアントの話に全
肯定するのですよね」と言われました。
誰に習ったのでしょう?
どこで学んだのでしょう? (+_+)
私は静かに言いました。
「いいえ。カウンセラーは、基本、原則としてですが、クライアントの話に肯定も
否定もしないですよ」
「えっ、そうなんですか?!」
「だって、『自殺したい』とか『人を殺めたい』と言うクライアントに肯定なんか
できないでしょう。また、『自分の部屋に盗聴器が仕掛けられている』と言う統合
失調症の方に肯定なんかしていたら、どんどん症状が悪化してしまいますよ」
カウンセラーは、クライアントに受容するのです。
自殺したいと言うクライアントを受容する、人を殺めたいというクライアントを受
容する、部屋に盗聴器が仕掛けられているというクライアントを受容するのです。
肯定と受容は違います。
肯定とは、相手に対して良い意味づけをすることです。
肯定とは、相手の主張や意見に賛成の意を表することです。
受容とは、相手の存在そのものを受け止めることです。
受容とは、正しいとか間違っているとか、評価しない態度です。
上記のことがわかってくると、カウンセラーとしてもう一段、腕が上がると思いま
す。
さらにもうひとこと。
私は若いカウンセラーに対しては、ティーチャーのイメージが強いかもしれません
が、私のカウンセリングは、クライアントの話にひたすら耳を傾ける共感的傾聴で
す。私も、助言で救われるのなら、積極的にクライアントに助言しますが、助言で
救われることは少なく、やっぱりクライアントを救うのは、深い共感だと思います。
「救う」なんて、偉そうに言ってごめんなさいね。正しくは援助です。
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