昨日は、スクールカウンセラーとして、
1日中、学校につめていました。
90分のカウンセリングと傾聴の勉強会、
90分の生まれつき性格と育てられ性格の勉強会
90分の発達障害の勉強会を行いました。
その他、40分のカウンセリングを2件行いました。
終わった頃には、フラフラでしたが、心地良い疲労を覚えました。
さて、
私たちが、人の話を聴けない理由は、
常に人の話を、自分の頭の中でジャッジ(評価・判断)しているからです。
ジャッジは、自分の生命を守るための、
危険を避けるための本能そのものなのですが、
その本能が、相手の話を聴けなくさせているのです。
相手の話は、私の気分を害するか害しないか?
相手の話は、面白いか面白くないか?
相手の言っていることは、正しいか間違っているか?
相手の言っていることは、私の役に立つか立たないか?
休みなく、評価・判断・審判しています。
つまらなければ、自分で自分の耳を塞ぎます。
だから、人の話が聴けないのです。
多くの人は、相手が何を感じているのか? 思いやって聴いていません。
自分は、どう思うか? でいっぱいになっているのが実情です。
私は、ときどき、
カウンセリングのロールプレイの、指導者・観察者を仰せつかるのですが、
こんなことをずっとやっていたら、私の場合、絶対にカウンセリングが下手になる
なと思います。
何故なら、指導者・観察者でいる時の私は、頭がジャッジ脳になっているからです。
このカウンセラー役の人は、正しいか正しくないか?
そのことばかりを見て、考えています。
ジャッジ脳は、
指導者には必要かもしれませんが、カウンセラーとしては邪魔なのです。
人の話を聴くコツは、ジャッジしないことです。
自分の価値観をいったん脇に置き、← ここが超重要です。
クライアントが言っていることを、ありのままに受け容れ聴くことです。
クライアントの世界を堪能することです。
クライアントが言ったことをそのまま受け止めることです。
クライアントが何を感じ、どう思ったか、しっかり想像することです。
あたかも自分がクライアントになったかのように、クライアントの立場に身を置く
ことです。
それが話を聴くコツです。
相手の言っていることが間違っているとか、
相手の話が面白くないとか思っているようでは、
相手を援助するカウンセリング的聴き方は出来ません。
相手をジャッジしない。
それは簡単なことではありません。
意識して、訓練して、ようやく出来ることです。
私たちの脳は、24時間、いつもジャッジ脳状態なのです。
そして、それは、生きるために仕方がないことで、本能そのものなのです。
人の話を真に聴くという行為は、本能に逆らう行為なので、
だから難しいのです。
私は、今日も、本能に逆らう行為である
傾聴というスキルとマインドを使って、カウンセリングをします。
カウンセリングは世界を救う、そう信じて、今日も心理臨床を行います。
私も、カウンセリング以外は、ジャッジ脳を持って生きています。当たり前です。
ジャッジ脳を持っていないと、危なっかしくて、とても生きていけませんから…。
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