「世の中には、生きたくても生きられない人が大勢いる。
『死にたい』なんて贅沢だ。」と言う人がいます。
そうでしょうか?
生きたくないのに一生懸命に生きてらっしゃる人が、贅沢と言えるでしょうか?
生きたくないのに生きてらっしゃる人は、
お迎えが来るのを楽しみに、死ぬのを心待ちにして、ひっそりと生きてらっしゃいます。
そう、彼らにとって、死は希望なのです。
そんな彼らのことを「贅沢」と言えるでしょうか?
クライアントに言われたことがあります。
「竹内先生は、安っぽい気休めは言わないんですね。
そういうところが、他のカウンセラーと違うところです。
他所のカウンセラーは、直ぐに否定したり、
同情したり励ましたり、前向きな気持にさせようとします。
必ずです。私はその度に口を閉ざします。
竹内先生は、いつも静かに話を聴いてくださいます。
だから私は、竹内先生の前だと安心して話をすることが出来ます。」
生きたいけれど生きられない人。
死にたいけど死ぬわけにはいかない人。
どちらが幸せか不幸せか、わかりません。
私は、生を全うしようとしてらっしゃる方を心から応援しています。
ずっと、そんなカウンセラーであり続けたいと思っています。
私は魂の存在を信じています。
酷い鬱を経験したことがある私は、死にたい気持ちは、誰よりもよく、
痛いほどわかっているつもりです。けれど、死ぬのは何の解決にもなりません。
どうぞ生き続けてください。