カウンセリングという言葉はかなり有名になりました。
私がカウンセリングルームを開室した頃は、カウンセリングという言葉自体が、
まだ、ほとんど世の中になかったので、隔世の感があります。
この20年で、カウンセラーの数はもの凄く増えました。
出来ては潰れ、潰れては出来るを繰り返す、民間カウンセリングスクールの数も、
驚くほど増えました。
では、その数に比例して、
クライアントの数は増えたか? と言うと、それは大変に疑問です。
正直、数少ないクライアントを、ありあまっているカウンセラーが
奪い合っているというのが現状ではないでしょうか。
カウンセリングという言葉が、これほどまでに市民権を得たにも関わらず、
カウンセリングが何か? を知ってらっしゃる方は、驚くほど少ないです。
未だに、カウンセリングとは、カウンセラーがクライアントに、
何か特別なことをすることだ! と思ってらっしゃる方が大勢います。
※ 黄色マーカーに書かれてある定義は誤りです。
私は、年に700~800回ほどカウンセリング(個人面談)をしているのですが、
10年ほど前は、年に1,000回以上、カウンセリングをしていたのですが…、
年に1~2名、「話を聴いて欲しいわけでもなく、何か助言をして欲しいわけでも
ない」とおっしゃる人が訪れます。
私は、毎回、気が動転するぐらい驚き、困惑します。
「じゃ、私は、何をすればいいのだろう」と心底思います。
クライアントは、「話はいいので、早く何とかしてくれ!」と訴えるのです。
だから、私が言葉を選んで丁寧に質問をしていっても、非常に不満な様子を見せ
ます。
私が「カウンセリングに何を期待しているのですか? カウンセラーに何をお望み
ですか? どうなりたいのですか?」等と聞こうものなら、相手はブチギレです。
苦しまぎれに、心理テストをやろうと試みても、カラーセラピーをやろうと試みて
も、芸術療法をやろうと試みても、そもそもクライアントに、カウンセラーとコミュ
ニケーションを取る気がないのですから、さっぱり上手くいきません。
そんな時、私は、本当に途方に暮れます。額から脂汗が滲みます。
いっそのこと、レイキヒーリングでも習おうかなと真剣に考えます。
「カウンセリングとは、カウンセラーと話をすることだ」
とおっしゃった人がいますが、言い得て妙だと思います。
カウンセリングとは、対話なのです。
私のカウンセリングルームには、無理やりカウンセリングルームに連れて来られた
方や、「うまく話が出来ない、頭の中が整理されてない」とおっしゃる方も、訪れ
ることがあるのですが、カウンセリングが何かをわかってないということをわかっ
てないクライアントのカウセリングは本当に難しいです。
「カウンセリングが何か?」を知っている」と誤解している人が多いのが現状です。
「カウンセリングが何か?」を知っている人が大半を占める世の中が来るのか?
「カウンセリングの夜明けは遠い」と、今も昔も思ってしまう私(竹内成彦)です。
この秋に、学校の教職員を集めて、「カウンセリングとは何か?」「どうしてカウ
ンセリングが効くのか?」「傾聴の極意」を話す予定です。今からとっても楽しみ
です。「カウンセリングとは何か?」を知ってもらうために、今日もこうして、コ
ツコツ情報を発信している次第です。
あなたも、カウンセリングにいらしゃいませんか?
あなたも宜しければ、ぜひカウンセリング体験をしてみてくださいね。