日本認知・行動療法学会の大会発表を聴いて感動しました。
これは、凄い! これからは認知行動療法の時代だな。と思いました。
かれこれ10数年前のお話です。
当時の私は、学会員でもありました。
精神科医の知り合いも増え、自分が賢くなったような気もしていた時代です。
けれど、
今は、認知行動療法を使うことはほとんどなく、学会も辞めております。
理由は、使う機会がない からです。
認知行動療法を使う場合でも、他の療法と同じ、ラポールが大切です。
クライアントと良い人間関係を作ろうと、傾聴し、受容・共感し、「さあ、これか
ら認知行動療法を使おう!」とすると、もう使う必要がなくなっているのです。
というのは、
私の傾聴(受容・共感)で、クライアントが十分に良くなり始めるからです。
!
だったら、あえて使う必要などありません。せっかく習ったのだから使おう!
という姿勢は、援助者の勝手であり、褒められたものではありません。
その他、私は、
認知行動療法の大先生の愛弟子から、カウンセリングを受けたことがあります。
カタルシス効果もバディ効果も生まれず、大変に物足りなく感じました。
上記が、私がこの療法を使わず、学会も辞めた理由です。
でも、やっぱり今は、認知行動療法は流行っていますし、これからも流行り続ける
でしょう。何と言っても、わかりやすく、カウンセラーに負担が少ないからですか
らね。
上記の本は、非常にわかりやすいです。
さらに、認知行動療法は、セルフカウンセリングにはとても向いています。
それが、私の大好きな来談者中心療法にはない長所かと思います。
カウンセラーは一生勉強です。
学ぶ意欲がなくなったら、私もカウンセリングルームを畳もうと思っています。